ドイツのペット事情は?ティアハイムに代表される動物愛護への意識の高さ

ドイツ最大の動物愛護施設ティアハイム

ティアハイムという動物愛護施設からドイツ国内のペット事情を見ていきたいと思います。

ドイツ最大の動物愛護施設ティアハイムはドイツ国内に500ヶ所以上あり、これらは750以上の民間の動物保護協会が運営していますが、それら全てをドイツ保護連盟が束ねています。

ヨーロッパ最大の動物愛護施設ティアハイム・ベルリン

中でもベルリンのティアハイムはヨーロッパ最大とも言われ、施設面積は東京ドーム4個分弱の18.5万㎡にも及びます。ティアハイムベルリンでは犬猫だけではなく、鳥やウサギ、ラット、爬虫類、馬、羊など多くの動物を保護しています。

多くは飼い主死亡により引き取られた動物たちで、その他は劣悪な飼育環境で飼育されて獣医局に没収された動物や、日本でも聞くことのある飼い主不明の動物が収容されています。

動物に合った環境を準備

広い飼育スペースや、水辺、林、草原などできる限り動物にあった飼育環境を用意しています。そうした中で新しい飼い主に引き取られることを目的とした吠え癖などの癖を治すしつけを行い、精神的にも穏やかになれるように保護されています。

運営は100人を超える職員以外に、多くのボランティア、寄付、会員費によって成り立っています。獣医や看護師も必要となり、多くの経費がかかっていることも事実です。

イギリスロンドンのバタシードッグズ&キャッツではその名の通り犬と猫だけで、イギリス国内の保護施設は犬猫がメインのようで、ここには大きな違いが見られます。

9割を超える引取り率

これだけの規模を誇るドイツの動物愛護施設ティアハイムベルリンですが、厳しい譲渡基準にもかかわらず、動物の引取り率は9割を超えています

ドイツ動物保護連盟の基本的指針において、「基本的に殺処分してはならない」と定めています

一部ではティアハイムでは殺処分はしないとの誤った見解が流れていますが、決して殺処分をしていないわけではありません。限りある保護施設の枠を確保するために、少しでも多くの動物を救うための安楽死などの殺処分が行われる場合もあります。

ドイツのペットへの関心の高さ

こうした動物保護団体からペットを引き取るためには多くの決まり、約束があります。住環境から、家を留守にする時間の決まり、動物嫌いな人がいないかなどの家族構成までしっかりと審査されます。

こうした環境でペットを飼育することができるということもあり、多くの人がペットへの関心を高く持っています。

驚くべき「犬税」とその仕組み

そんな中でも特に関心の高さが現われているのが犬税。犬はもともと富裕層だけが飼うことができたという時代背景から、富裕税としての犬税ができたそうですが、それが一般の人も犬を飼育できるよういなって以降も犬税は残っています。

更にこの犬税は市町村の一般税として額も様々で徴収していない市町村もあるほど自由な税金となっています。また犬を飼っていても登録していない人もいて、支払っていなくても取り締まる法律がないという不思議な税金です。

さらに二頭目以降は一頭の時よりも高くなったり、おりに入れて飼育する場合は税額を高くしたりと、日本では考えられないような税金の決まりとなっていますが、犬を無駄に増やしたり、流行だけで飼うことがないようにとの抑制の働きもしています。

中でも闘犬は三倍の税金を課せられるなど、安易な気持ちで飼育することがないようにもなっています。

違反すれば通報され、獣医局により罰せられます

ドイツでは獣医局という局があり、決められた法律に違反すれば罰金など各種処罰を受けます。

犬と人間の共生ができているドイツ

こうしたドイツでは犬であっても公共機関を子供料金で利用することができたり、きちんとしつけを行うことを当たり前にすることで、カフェなども自由に出入りできる場所も増えています

当然こうしたドイツの人々のペットへの関心は高いものがあり、特に食には人間と同じように注意が向けられています。

法律ではイギリスのペット事情でもお伝えしたように、EUでの規約と自国の規約、そして製造工場独自の規約などで守られ、ペットフードは食品から排除されることなく、人間が食べることのできない原材料は使用しないようになっています。

イギリスのペットに対する考え方、法律とキャットフード事情

2016.12.26

ナチュラル素材を使ったキャットフードが人気

ドイツでは多くの高機能なキャットフードがあります。その中でグレインフリーなどもありますが、人気なのは高品質な原材料を使ったキャットフードで、その原材料には穀物が使われたものもまだまだ人気です。

穀物入りも多い

穀物自体は高品質であっても猫はほとんど消化することはできませんが、時代背景や国民性、また今まで穀物入りのキャットフードを食べて猫が長生きした例などもあり、反対に死亡した例などはないことからも、高品質な原材料(穀物含む)を使用したキャットフードの人気が続いているといった印象を受けます。

日本でもグレインフリーがいいとは言われながらも、人気で購入されているキャットフードのほとんどは穀物入りです。それだけ穀物入りのキャットフードが一般的になっており、穀物が猫にとって余りよくないものであるという認識は一般的ではないのかもしれません。