本当のキャットフード給与量と必要摂取カロリーについて。体重×80kcalは多いです!

成猫も食べ過ぎれば太ります。特に日本の猫は運動不足で太りやすい傾向にあります。

愛猫にとって適切なカロリー量を知り、上手にカロリーコントロールをしていきましょう。

成猫が1日に必要とするカロリー

成猫に必要な1日のカロリーは【猫の体重×80kcal】と言われていますが、これによれば5kgの猫であれば400kcalが必要になります。

インターネット上ではこの考えが主流のようですが、実際にはこの数値は高いものと考えられます。

キャットフードに書かれている摂取量とカロリーを計算してみるとわかります。

市販品のキャットフードの摂取カロリーの設定

例えばこの執筆時点で手元にあるキャットフードで摂取カロリーの設定を計算して紹介したいと思います。

390kcal/100gの製品の場合、3kgの猫に与える給与量は156kcal

390kcal/100gなので3.9kcal/1gです。このキャットフードでは2.5~3.5kgの猫には35~45gを与えてくださいと書かれていますので、3kgで40gの設定で計算してみます。

給与量が40gの場合のカロリーは156kcalとなります。

410kcal/100gの製品の場合、3kgに与える給与量は180.4kcal

410kcal/100gなので4.1kcal/100gです。このキャットフードでは3kgの室内飼いの猫には44gを与えてくださいという計算となっています。

給与量が44gの場合のカロリーは180.4kcalです。

体重×80kcalで計算すると240kcalが必要

それぞれのキャットフードで給与量に違いはありますが、体重×80gの計算ではどのキャットフードよりも100kcal近くも多い計算になります。

あえて計算式で表すのなら、【体重×60g】程度でもいいのではないかという結果となりました。

猫にとって必要な摂取カロリーは科学的根拠に乏しい

実は猫にとって本当に必要な摂取カロリーというものは計算が難しく、科学的にはっきりした根拠に乏しいものです。

猫の品種、系統、飼育環境など多様な条件によって必要摂取カロリーは大きく変わります。

しかし猫の場合は犬よりも品種間の体重差は少なく、エネルギーを摂取する上での自己調節機能もあるために複雑な計算式が用いられることは少ないと言われています。

なぜ給与量の設定があるのか

ではなぜ給与量があるかといえば目安が存在するからです。

例えば猫にとってこの栄養素はこれだけ必要という大まかな値はわかっています。

各栄養素が欠乏しないように必要量が摂取できつつ、カロリーも想定範囲内にするために給与量が設定されています。

エネルギー要求量は本当はかなり少ないという事実

生まれたばかりの子猫は母乳からだいたい1日200kcal摂取していることがわかっており、離乳時には260kcal程度が必要となります。

6ヶ月頃には150kcal程度が必要とされ、これらは成熟時に比べて約2倍に相当するエネルギー量です。

この数値が成熟時に比べて2倍ということは成猫ではエネルギー要求量は100kcal以下でも問題がないということになります。

摂取カロリーは給与方法によっても変わる

エネルギー要求量が少ないからといって、キャットフード自体のカロリーが低くてもいいのかというとそういうことではありません。

猫への給与方法として、

  • 完全自由摂取方式
  • 時間制限給与法
  • 質的制限給与法

があり、与え方によって摂取できるカロリーが変わります。

また猫はムラ食いもあることから、食べる時と食べない時に差があります。

このため栄養不足に陥らないように、想定より少ない量でもしっかりと栄養が摂取できるような設定になっています。

缶詰やおやつのカロリーにも気を付けて

成猫のキャットフードには、缶詰やおやつもあります。これらの摂取カロリーも決して侮ることはできません。

缶詰だと、1缶80gで、30kcalから40kcalになります。袋に入ったウェットタイプのものだと、1袋40gで10kcalから40kcalになります。また、スナックタイプのおやつでも1袋3g入っているもので10kcal近くになります。

こうしたキャットフードを食事の合間におやつとして与える時も、ドライフードと同じく、1日の総カロリーとして計算に入れなければなりません。1日に必要な適正カロリーは、その日1日飲んで食べたもの全てを計算に入れる必要があります。