コリネバクテリウム・ウルセランス感染症とは?犬猫からの感染症で2018年に国内初の死亡者

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症とは

犬猫、ペットから人間に感染する人獣共通感染症でリネバクテリウム・ウルセランス菌に感染することで発症する感染症です。

症状

呼吸器感染が多いですが、呼吸器以外への感染例(頸部リンパ節腫脹、皮膚病変)もあります。

基本的にはジフテリアと似た症状を示します。呼吸器感染の場合には風邪に似た症状を示し、重篤になると呼吸困難により死亡することがあります。

ペットの症状

犬猫などペットの症状も人間と同じように、くしゃみ、鼻水のような風邪で見られる症状から、皮膚炎、粘膜潰瘍が見られます。

感染経路

人、犬、猫、牛など多くの動物で感染例が確認されています。

海外では乳房炎や関節炎にかかった牛の生乳からの感染が主で、最近えでは犬猫からの感染が見られるようになっています。

感染した動物は無症状の場合もありますが、くしゃみや鼻汁などの症状を示し、触れ合うことで感染します。過度な対応よりも、触れ合った後は手洗いを行うなど一般的な衛生管理で感染リスクを下げることができます。

人から人への感染は国内ではなく、海外でも非常に希でほとんど感染しないと考えられます。

多頭飼いに注意

過去の公表されている感染例19例のうち、ほぼ全てが多頭飼いで、飼育数も多いという結果となっています。猫の多頭飼いが多く、中には10匹以上飼育、18匹飼育というケースも多くみられます。

その中の1匹だけが保菌しても人間への感染がありますので、多頭飼いとなると衛生管理が難しくなりますが、注意する必要があります。

犬からの感染の場合は皮膚炎から感染するケースが見られ、人も重篤になる傾向が見られます。

ペット死亡後の感染例

飼育していた犬に皮膚炎が発症し、犬が死亡した後に飼い主が発症したケースがあります。

治療法

マクロライド系抗菌薬での回復例があります。また人への定期予防接種の3種混合ワクチンに含まれるジフテリアトキソイドワクチンが有効であるといわれています。

2018年1月、国内初の死亡例

2018年1月15日、人獣共通感染症のコリネバクテリウム・ウルセランス感染症で国内初の死者が出たというニュースがありました。

3種混合(最近は4種混合)ワクチンの接種歴がない場合は医師に相談してみましょう。

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、家畜やペットの動物が持つ「コリネバクテリウム・ウルセランス菌」に感染することで起きる。のどの痛みやせきなど風邪の症状が出て、重症化すると呼吸困難などで死亡することもある。人から人にうつることはほとんどない。予防接種の効果で日本ではほとんど患者がいない感染症「ジフテリア」に似ており、抗菌薬などで治療が可能だ。

産経新聞ニュース